Power Mac G5が暴走するようになった(お亡くなり)
Power Mac G5が暴走するようになった(お亡くなり)

Power Mac G5がスリープすると暴走するようになった。
いろいろ試してみたけれど、製品寿命だと判断した。


暴走から帰ってこなくなった Power Mac G5/2.5Ghz Dual

メールの履歴を見ると、2006年9月から使っているシステムだった。
2012年2月まで大きな問題もなく使っていた。

数か月前から、手動でスリープに入る直前にファンが高速回転して、そののちに終了していることがあった。

つい先日(2012年2月20日頃)、スリープさせようとするとファンは高速回転し、そのまま暴走、キー入力も受け付けないまま本体の電源ボタン長押しで強制終了しなければならなくなった。

いろいろ試したりしたが、結論から言うと「悩んだり試行錯誤している時間があったら、同じモデルをオークションで入手して、システムを入れ替える方が早くて楽」だ。

それは次の理由による。
・素人で簡単にできる範囲でできることは一通りやった(つもり)
・G5/2.5Dual は2万円程度で手に入る
・同一モデルなら、環境の移行はとても簡単


素人で簡単にできる、試してみたこと

G5はHDが複数搭載できる。
使っていたG5にも非常用に同じシステムとアプリケーションをインストールして、アップデートなどのメンテも行っていた。

そちらのシステムで立ち上げてみたが、症状は改善しなかった。

HDそのものやアップデートの問題の可能性も考えられたので、別に用意したHDにインストールDVDから再度システムをインストールしてみたが、やはり同じ。

確率は低いけれど、メモリが壊れたのかもしれない。
取り外していろいろなパターンで取り付けてみるが、改善しなかった。

バッテリの消耗も考えられる(時計が狂ったりはなかったが)。
マザーボード上のバッテリを手さぐりで取り外し、ヨドバシ梅田に買いに行った。
1FのApple Shopそばのレジで、1個1,200円くらいだった。
さっそく取り付けようとしたが、極性(プラスマイナス)がわからない。
取り外したときは手さぐりで、極性など憶えていない。

PowerMac G5/2.5 Dual のバッテリは、プラスがフロント側、マイナスが背面側だ。

G5/2.5Dual のバッテリ位置と極性-フロントがプラス

さて、バッテリを交換したG5だが、症状は改善しなかった。

PRAMのリセットを試す(こういう、手間のかからないことは本来最初にすべし)が、改善しなかった。
PRAMのリセットは「コマンド+オプション+P+R」の長押しで、起動音を2回させること(こちら)。

USBに接続している機器が壊れていると、スリープを妨害する可能性もある。
なにしろ、スリープ中でもUSBを監視しているのだから。
USB機器を全部外してみる。改善しなかった(こういう、手間のかからないことは本来最初にすべし)。


2万円程度で手に入ったG5/2.5Dual

Yahoo! オークションで見ると、G5は2万円前後で手に入るようだった。
過去の落札履歴も確認しておく(こちら)。

メモリ、HDについてはどうでもいい。
今まで使っていたものを積み替えればいいのだから。

どうせなら、とDual Coreの方も入札してみたが、6万円を超えてしまって断念。

結局G5/2.5Dual、メモリ512MB、HD 160GBを19,000円くらいで落札した。


環境の移行はとても簡単

環境の移行は、同一モデルであるからとても簡単。「同一モデルが多数中古として流通している」こともApple製品の強みなのかもしれない。

HDを取り出して、新しいG5に搭載する。(HDの取り付け・取り外しそのものは割と面倒くさい。こちら

メモリを取り外して、新しいG5に取り付ける。

電源、ネットワーク、ディスプレイ、USB、FireWire などのケーブルを接続して電源を入れると、以前の環境が簡単に復旧した。

こんなに安価・簡単に環境を復元できるのなら、システムの再インストールや、ましてや修理に出す、メンテに来てもらうなんてことは無駄に思えてしまう。