デザイン系よもやま話
デザイン系よもやま話

Photoshopが立ち上がらなくなった&復旧した
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Photoshopが立ち上がらなくなりました。
Mac版バージョン11.0.2、起動ロゴが表示されて、そのまま。

こういうときは、プレファレンスファイルを作り直します。

検索すると、ファイルの所在がわかりました。

http://helpx.adobe.com/photoshop/kb/preference-file-functions-names-locations.html によると、
Filename:Adobe Photoshop CS5 Prefs.psp
Path:Users/[user name]/Library/Preferences/Adobe Photoshop CS5 Settings ということです。

つまり、Finderで[新規 Finder ウインドウ(コマンド+N)]で開くウインドウから、[ライブラリ]→[Preferences]→[Adobe Photoshop CS4 Settings(バージョンによって違う)]を開き、「Adobe Photoshop CS4 Prefs」というファイルをデスクトップにでも移動させ、Photoshopを起動させる。

これでPhotoshopが起動すれば復旧。プレファレンスファイルは自動生成されるので、デスクトップに移動させたファイルは削除しても問題なし。残しておいても、壊れているからあまり意味がないです。

2013/9/24

 


実務とそれ以外では得られる経験値が違う
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実務、つまりデザイン系の会社で働くことで得られる経験値は膨大で、webやマニュアル本を読んでの独学とか、職業訓練校で学んで得られる経験値とは比べものになりません。
デザイン系の仕事に就くことを目的にコンビニでアルバイトをしながらマニュアル本を読んだり、PhotoshopやIllustratorを使うために職業訓練校に通ってもあまり意味がなく、そんなことをするくらいならデザイン系の会社でアルバイトをする方が、経験値を得るという意味においてははるかに効率がいいのです。

それは、見込みがないと判断されたら簡単に解雇されてしまうという緊張感があるからからかもしれません。
あるいは、実務の現場にはマニュアル本に載らないような細かなルールがたくさんあって、それらの細かいルールを知らない人に仕事をまかせることができないからかもしれません。

なお、すでにデザイン系の会社で働いている人が家に帰ってからマニュアル本を読んだりwebで調べ物をしたりするのはいいことだと思います。
むしろ、そういうときに活用すべきものだと言えるでしょう。

2013/8/23

 

 

荒画と本画(2)
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制作時には低解像度の画像を使用し、データ納品時に差し替える手法が一般的だと前回書きました。
その画像を「荒画」「本画」と呼ぶと。

ここで、この呼び方よりも重要なことがいくつかあります。

1)オリジナルの画像を低解像度にしてしまわないこと。
2)データ納品時、あるいは人に渡すときに高解像度版に差し替えるのを忘れないこと。
3)低解像度のファイルを作ってから、高解像度版の画像を操作しないこと。

これらは低解像度版で制作するという知識や、そのときの画像の呼称を知っていることよりも、はるかに重要です。

むしろ、その道理をきちんと理解していないくらいなら、「低解像度版で制作する」ということを知らない方がはるかにいいです。

というようなことが制作の現場では数多くあり、少しばかりの経験者よりも未経験者の方を採用する、という話はわりと多くあります。
特に、ネットで得られる知識などは経験を伴わず得られるものだから、「読むと損をすることもあり得る」ということは知っておくべきでしょう。

2013/8/20

 

 

荒画と本画(1)
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カタログなど、写真を多用する成果物を作っていると、ファイルを出力するときに時間がかかることがあります。
制作の途中段階では打ち合わせのために何度も出力しなければならないし、終盤になると時間に余裕がなくなります。
いずれにしても出力にかかる時間が少ないということは、非常に大切なことです。

制作の現場では、出力にかかる時間を少なくするためにデータを軽くしたものを用意します。

実際に使う画像のサイズが350dpiだったら、同じファイル名で72dpiのものに差し替えます。
こうすることで画面上はあまり変わらず(出力するとガタガタですが)、印刷に要する時間が1/10とか1/20になったりします。

校正が終わった適当なタイミングで、低解像度の画像は高解像度の画像に差し替えることになります。

この低解像度版の画像を 荒い画像 転じて 荒画(あらが)、
正規の高解像度画像を 本当の画像 転じて 本画(ほんが)と呼びます。
(注:事務所によって違うかもしれません)

2013/8/15

 

 

 

アルバイトの選考と面接をしたときのこと

以前勤めていたデザイン系の会社で、アルバイトの選考と面接をしたことがあります。
まずは履歴書を送付して下さい、と広告に書いたところ、50通以上の応募がありました。
その中に、PR用とおぼしき作品が入っていることがありました。
ちょっと変わった「作品」で、奇妙なことに 同じ作品を複数の人が送ってくることがあったのです。


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↑こういうの。


これは何だろう、どういうことだろうと考え、思い至ったのが 職業訓練校の実習での「作品」なのではなかろうかということでした。

正直なところ、作品とよべるレベルにはないし、努力の方向が違うような気がしたし、それらを送ってきた方たちには申し訳ないけれど、書類選考の段階でお断りさせていただくことにしました。

選考を担当する人がすべて同じ印象を持つとは限らないけれど、少なくとも「送らない方がいい」という作品もある、ということです。

2013/8/10


最近読んで驚いた2つのこと

最近ネットで読んで、驚いた記事が2つあります。

1つは職業としてのデザイン業について。
もう1つは初心者から見たIllustratorの機能について。

職業としてのデザイン業については、つまり「デザインの会社に入ったら、給料はいくらくらいもらえるのか」という質問でした。
それはまあ、会社なんだし、お給料は出ます。
でも、他の業種とは少し違うような気がします。

もしデザイン系の仕事をしたいと考えているなら、「仕事は忙しい方がいい」と思う。それが収入に反映されなくて、単位時間あたりの収入が少なくても。

もちろん、デザイン系の仕事に「すでに就いている」のなら、単位時間あたりの収入が増える方法を考えてみてもいいでしょう。

次に「初心者から見たIllustratorの機能」なんだけれど。

「文字を太字にする方法がわかりません」と。
いや、これは本当に驚いた。言われてみると、ワープロソフトなどにはあるよね。

「Illustratorで文字を太字にする方法」。言うまでもなく、ありません。
太字にしたいときは、「同じフォントファミリーの、ボールドのかかったフォントを選択する」のです。


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ある会社(デザイン系ではない)から送られてきたIllustratorで作られた書類で、フォントに「線」を追加することで仮想的にボールドを表現しているものがありました。

昔の「ワープロ専用機」ではこの手法で「太字」を表現していたんだけれど、Illustratorではこれは邪道。
アルバイト先で「フォントを少し太めにしておいてくれ」と言われたら、素直に「同じファミリーの、1段階太いフォントを選択」しましょう。

2013/8/7