maintenance

車は機械です。しかし、世に出回っている車のほとんどが車検時以外ノーメンテではないでしょうか?(私の車も含めて…)車が金属とゴムとプラスチックの集合体である以上、使いっぱなしではいずれ壊れます。修理に(感覚的にも)大きな出費を伴います。壊れる前に定期的なメンテナンスをお勧めします。タイヤの空気圧で燃費が変わります。こまめなオイル交換でエンジンやミッションの持ちが変わります。ブレーキやタイヤが減っていたら危険です。

当然これらの点検作業にもお金はかかります。そうです、車の維持にはガソリン代以外にもお金がかかるのです。少々厳しいことを申し上げるかもしれませんが、KNSではこのようなこともお客様の納得いくまでご説明させていただきます。そしてお客様の要望をよく聞いて、中古パーツなども効率的に使用し、お客様の出費は最小限に、カーライフは最大限に楽しめるように努力します。
また、鈑金や車検等も当然取り扱っております。お気軽にご相談下さい。お客様のご予算に応じた整備をさせていただきます。

 


  オイル交換排気量(cc)1円キャンペーン
  2015年3/30(月)〜5/1(金)

 

暖かくなってきました。レジャーやドライブにいい季節です。そろそろ冬の間酷使したエンジンオイルをリフレッシュしませんか?

当店ではエンジンオイル交換(※1)をお乗りのおクルマの排気量1ccあたり1円・油脂、工賃込み(※2)で作業いたします(別途 消費税を頂戴いたします)。

通常2000ccのおクルマで使用されるオイル量は約4Lですので、当店のオイルと交換工賃を加えると税込みで6,264円となりますが、この期間中は2,160円でOK!日ごろのご愛顧と気に入ったおクルマを末永くお乗りいただくために採算度外視で大盤振る舞い。

エンジンオイルは定期的に交換することが推奨されています。走行距離が伸びてなくても最低6か月に一度は交換していただきたい油脂類です。

またオイルフィルター交換もこの期間中なら工賃540円(※3)で作業いたします。

最近オイル交換してないとか、連休中にどこかへお出掛けの予定がある方、ぜひこの機会にオイル交換をおススメいたします。

作業は予約制です。日祝を除く前日の午前中(外車は2日前)までに電話またはメールでご予約下さい。

オイルフィルターも同時交換の場合は予約時に車検証を手元にご用意頂き、おクルマの詳細(※4)をお知らせ下さい。


※1 使用オイルは当店指定油脂になります。お客様ご要望オイル、持込オイルは通常料金になります。
※2 料金算出は車検証表記四捨五入の通常呼称で算出します。また軽自動車や排気量が1000ccに満たない車両は一律1,080円になります。特殊車両、外車はご相談ください。
※3 オイルフィルター代別途。オイル交換、フィルター交換に伴い純正以外のアンダーカバーやエアロパーツ等の取り外しを要する車両については別途作業料金を頂戴します。
※4 おクルマの詳細とは 車両名称 年式 車体番号 原動機型式 型式指定番号 類別区分番号などです。
注) その他サービス、セット作業とは併用できません。オイルは豊富に在庫しておりますが、万が一品切れの場合はご容赦ください。

 

 

  BMW???

イセッタ-01

イセッタ-02イセッタ-03

当ガレージに珍客(失礼)がやってきました。

車両はBMW600、通称『イセッタ』というクルマです。
当ガレージの店主は、別に古い車が好きとか、珍しいクルマが得意というわけではありませんが、依頼とあれば何でも手を出します。そして全力を尽くします。
はじめて見ました。燃料漏れ修理で預かったのですが、部品が入手できるのか全く謎です。

まずはクルマを知ることから!
イセッタはイタリアの『イソ社』が製作販売し、ドイツ、イギリス、フランス等で一躍大ヒットしたクルマです。
排気量は250、300、600などがあり、3輪タイプ、4輪タイプとバリエーションもさまざま。

そして、そのパッケージングや車両の合理性に目をつけたBMW社がライセンス生産をして世界各国に輸出された画期的な国民車でした。
現存してるイセッタにBMW社製が多いのもBMWの品質の良さが功を奏しているのではないでしょうか。

さて、そのイセッタですが構造はいたってシンプル。特に難しい所もなさそうだったので部品さえ手に入れば修理できるだろうと思いました。
ところが、部品はどこに聞いても入手不可。いつもお世話になってる部品屋さんをはじめ、BMWジャパンや外車専門部品屋に聞いてもチンプンカンプンでした。

ネットで情報を集めると、ドイツ本国にあるイセッタクラブのサイトにたどり着きました。
ドイツ語なので何を書いてあるのかさっぱり見当もつきませんが、詳しい諸元表やパーツリストなどが表示されていたので、ダメモトで部品を輸入代行業者さんを通じて個人輸入してみました。

あるモンですねェ、新品部品ですよ。ちょっとトラブルがあり、発注から入荷まで1ヵ月半ほどかかりましたが、通常なら二週間ほどで届くそうです。
早速修理に取りかかります。

入手した部品はコレ。
イセッタ-09
材質にコルクなどが使われており、なかなか時代を感じる部品です。
まずはキャブレターから分解して内部を洗浄しガスケット類を交換します。
エンジンの調子はすこぶるよかったので、調整部分には極力触らないで作業終了。
イセッタ-10

 

続いて燃料コックの部分です。ここも滞りなく部品交換作業終了。

しかし、組んだその日はよいのですが、時間が経つにつれてジンワリ、ガソリンが漏れてきます。

材質が悪いのか、組み方が悪いのか、何をどうやっても漏れが止まりません。ましてや敵がガソリンなだけに非常に危険です。
何回か組み直しをして、ガスケット部分に秘密の細工を施し、ようやく燃料漏れが止まりました。やれやれ。
イセッタ-04
イセッタ-05
イセッタ-06
その後、試運転してどこにも異常のないことを確認し作業終了。
イセッタ-07
イセッタ-08
今回の作業はいろいろ考えさせられる事がいっぱいありました。
新品部品使ってもうまくいかないこともあるんだな、と…

しかし部品の輸入のルートも見つけたし、今後は少し自信を持って作業できそうです。
ちょいフル車、ワケあり車のメンテも当ガレージにご相談下さい。

 

  ビートにこんなの付けましたァ

当ガレージにこんな派手な車が入庫しました。

車両はホンダのビート。もう生産中止からかなりたつのですが、今でもこんなきれいな車が残っているなんてすばらしいことです。
また、根強いファンがたくさんいらっしゃるみたいで、チューニングパーツが豊富に存在しており、パーツ選びに困らない車です。

さて、今回取り付けたパーツは、2輪パーツメーカーで有名な『デイトナ』のDCUATROグランドエフェクターです。
このキットは各車種専用に設計されており、取付けがボルトオン。パッケージに書いてある宣伝文句を読むと『ボディー下部に流れる空気を整流する事によって時速50キロからダウンフォースを発生させる』となっています。

では早速取りつけ!
と、いっても本当にボルトオンでした。難しい技術や知識はいりません。
写真上から右側、左側、全体。
「ダウンフォース」の効果は確認できませんでしたが、お客様は喜んでお帰りになりました。(多分…)

 

この車のすごいところはそこだけではありません。

ボディー外板のほとんどがFRP(強化プラスティック)でできていて、内装はカーボン張り。6眼ヘッドライトの配線は自作で別々に点灯可能、ボンネットには他車のエアロパーツを取り付けて、まさにこの世に一台の車です。

極めつけは車内にプレステ2を搭載、走行しながら助手席のモニターでゲームやDVD鑑賞ができるという、まるでエレクトリカルパレード!(走行しながらのプレイや鑑賞は危険ですのでおやめ下さい)

当ガレージにはこんな愉快な車も入庫します。

簡単な部用品取寄せ、取り付けから、「こんなことできるのかな」とお思いの方、少々無茶な事でも、違法改造以外なら全力を尽くします。とりあえずKNSにご相談下さい。
店主がパニクってなければ親切に対応させて頂きます。

 

  BMWを小改造

 

当ガレージでは一番の高額車、BMW850Csi(6速M/Tで超レアな車両です)にHIDキットを付けました。

とある水曜日、仕事も一段落して、取引先へ出掛けている最中、電話が・・・

「今日お忙しいですか?僕の車にHIDキット付けられますか?」

実は私、HIDの事は知っていましたが、その構造の事はよく分かっていなかったので、「時間掛かるかもしれませんよ」と答えると「今から行きます」との事。
お客様のお休みが水曜日なので、なんとしても今日中に取り付けなければなりません。

工場に戻り待つこと30分。深い青色のBMWがやってきました。いや〜いつ見てもでかい・・・

早速、HIDキットを見せてもらうと案外簡単そうな配線で、「よっしゃ。やりましょ」となりました。

具体的に取り付けるものは、バルブ本体、インバーター(っていうの?)、リレー、バッテリー直の電源、その他配線です。

まず、ノーマルのヘッドライトバルブを外します。この車両はリトラクタブルライトなのでキーを切るとライトが下がってしまいます。よって、緊急用のダイヤルを回しアップ側固定にします。でもよく考えたら純正のヘッドライト線をスイッチ信号として使用しなければなりません。んで結局、ライト本体をアッセンブリーで外すことにしました。

右側のヘッドライトを外しにかかると、興味津々のお客様が左側を外そうとしています。「ア〜待って・・・両方一緒にばらしたら、分からなくなった時、元に戻せなくなる〜」

ライト本体を外したらノーマルバルブを外しHIDバルブを取り付けます。けど付かない。ナンで?と思ったら穴が少々小さいみたいです。「この穴少し削っても良い?ノーマル付かなくなるかもしれないけど」と私。

 

「いいっすよ。ガンガンいっちゃって」とお客様、なんと気前のよい返事。決して安くはない車なのに、やすりやリューターをあてる事に何の躊躇もありません。意地でも取り付けたいみたいです。

こうなったら話は早い。バルブが付くまで穴を広げ無事装着。それからバルブの線と純正ライト線をライトボディーから外に出す必要があります。

ここは純正配線の通る穴を利用して外に出し、純正配線をリレーへ。HIDバルブ線をインバーターへ繋ぎますが、またここで問題発生。そのインバーターを取り付けるスペースがありません。

水がかからない場所、それも重量があるのでしっかりした場所に付けなければなりません。

お客様と一緒にあーでもない、こーでもないと悩む事約1時間。やっと取り付け場所が決まりあとは配線を取り回すだけ。

配線の取り回しはお客様に任せ、私は反対側のライトに同じ事をします。ホントはもっと色々苦労したのですが、書ききれないので・・・結線に間違いないことを確認し、ライト本体を車両に取り付けいよいよライト点灯!

最初は青白い光を出して、そのうちに稲妻のごとく真っ白な閃光を放つ怪しいBMWを1台作ってしまいました。

後は光軸を調整して、出来あがった頃には11時を回っており、辺りは既に真っ暗です。お客様が工場の廻りを一周、「うん、これならよく見える。前のは暗かったからね」と大変喜んでお帰りになりました。

そうです。これがKNSのポリシーです。今お乗りの車の不満点を解消して、新たなカーライフのお手伝いをさせてもらいます。そのための無理もききます。全力でお応えします。これも立派なカスタムです。一緒に創っていきましょう。

 

  トミーカイラZZがやってきた

当ガレージではこんな車のメンテナンスもします。

車検で入庫したトミーカイラZZです。

この車はトミタ夢工場が開発したスポーツカーで、エンジンやブレーキの一部に日産製の物を使用しておりますがフレームや足廻り、ボディーは完全なオリジナルです。

今回は車検という事でZZだからといっても特別なことはしません。当たり前の事をするだけです。

車両をリフトにかけてタイヤを外しますがいかんせん車高の低い車なので当ガレージのポンコツリフトに掛けるには少々コツが必要です。(あっ特別なことしてた・・・)タイヤの磨耗を点検して次はブレーキです。

オーナー様があまりお乗りにならなかったということでブレーキにエアが混入しております。まずブレーキパッドの量や減り具合(片減り等)を点検洗浄します。車重が軽い上に少ない走行距離で全然問題ありません。続いてブレーキフルードの交換です。DOT4を使用しリザーバータンクに缶を立てます。サブフレームが邪魔をして缶がうまく立たないので少々コツが必要です。(あっここも特別なことしてた・・・)

エア抜きを一通り終了させてフレームや足廻りのガタや緩みを点検します。この車はジョイント部分に全てピロボールが使われておりガタが出やすいので入念にチェックします。また、基本的に手作りの車なので一応全てのボルトナットに工具を掛けてスパナチェックをします。数が多いのでここまでで丸1日くらいかかってしまいます。

次はエンジンです。日産製のSR20が積まれていますが、FCRというバイク用のキャブレターが付いてます。エアクリーナや点火時期、点火プラグ、ベルトなどを点検、清掃しオイルとフィルターを交換します。

 

エンジンの始動性や吹け上がりは問題なかったのでキャブの基本的なセットはそのままで、リンクの状態やファンネルを外してスライドバルブの点検をして全開時のスライド量を合わせます。あと、パイロットスクリューやエアスクリューの戻し量を点検し、キャブを元に戻してワイヤーの調整します。

LLCやその他、電装やワイパーなど通常の車検で点検する項目を全部見て、最後に光軸やサイドスリップ、ブレーキテストなどをして検査場に持ちこみます。
検査場までは試運転がてら自走で行くのですが、雨が降ったら最悪です。前日にテルテル坊主を作り晴れるように祈ります。

見事晴れ渡った検査当日、軽く工場の周りを一周すると、これぞトミーカイラの真髄!クイックなハンドリングにレスポンスの良いエンジン、岩を踏んでいるかのようなブレーキタッチ、とスポーツカーの常套句をいくら並べても足りないくらいの車です。

そのまま車検場まで乗って行く道中の信号待ちで上の方から声が・・・
「おい二ィチャン。それはなんて言う車や?」
見上げるとダンプのオッチャンが興味津々で尋ねてきました。
私は「トミーカイラZZだよ。速いよ、この車」と応えると、「あんまりとろとろ走ってたら踏んでしまうで!ミラー見ても音しかせえへんからなァ ハッハッハ」イヤ〜ン踏まないで・・・

この後、検査場で重量税を払ったらそこのオバチャンが「この車、どこの車なの?3ナンバーなのにこんなに軽いの?」(ZZは車幅の関係で3ナンバーになります)「そうなんですよ、この車は軽さが売りでね」と私。
と、こんなやり取りがありながらZZは無事検査をパスしてめでたく車検終了となりました。いろんな人に興味を持ってもらえるこんな車も「トミーカイラ」ならではです。


  RX-7がやってきた

マツダ RX-7 FD3Sの修理依頼がありました。

これまで恥ずかしながらロータリーのメンテナンスは行ったことがなく、またロータリーには特別な知識や工具が必要であったり、先入観で「壊れやすい」とか、「扱いがシビア」とか思って避けてきました。開業時も「ロータリーとディーゼルは専門外」と言ってきたくらいです。

しかし「急がないからやってみない?」と寛容なことを言っていただいたので、引き受けることにしました。

具体的な症状は[ブースト上がらず]です。

[ブースト上がらず]はインマニガスケットとターボジョイントホースの交換で完治しましたが、どうもアイドリングの調子が悪い。ネットワークを駆使して情報収集し、時には知恵を、時には力を、時には工具を借りて全力で作業したところ、何とか納車できるレベルまで復調しました。

 

直ったら試運転です。工場の近くの広い道路(たまにねずみ取りあり)でちょっと全開してみました。

「はッ速い〜」とてもブースト計など見ている余裕はありません。エンジンはノーマルなのに良く回るし、ブレーキも良く効き、回頭性も抜群!スピードもアッと言う間に外品300km/hメータのXX(書けません)以上回っていました。

今までGT-Rに代表される重量級のハイパワー車ばかり扱ってきた私にとって、ちょっとした感動でした。例えるなら「良く研がれたナイフ」とでも言いましょうか、「うーん、軽いって素敵!!」

すっかりロータリーに魅了された今、RX-7が欲しくてたまりません。しかし先立つ物が…誰か要らないセブン、あったら下さい。FCでもFDでも事故車でもOK!原型があって動けば…(できればノーマル)

というわけでRE車のメンテナンスも自信がついたところでセブンにお乗りで何かお困りの方、ご相談下さい。

 

(c)KNS 2004