ロードスターエンジン取外し不完全マニュアル!


ロードスターのエンジン取外しを依頼されたので、ついでにマニュアルを作ってみました。

一人で写真を撮りながら作業しているので、忘れている所もあります。あまり鵜呑みにしないで下さい。


まず、車両をリフトにかけて、Frタイヤ、アンダーカバー、Frパイプを外します。



こんなとこや
こんなとこ

Frタイヤは別に外さなくてもできるのですが、作業中に頭をぶつけてムカツクのと、タイヤハウスから手を入れて作業しやすくするためです。


次はエンジンオイルやLLCを抜きましょう。

ドレンのネジを緩めるだけです。ただし、エンジンが熱い時は気を付けてください。LLCは吹き出すしエンジンオイルも熱いのをかぶると大火傷します。


LLCのドレンが緩んだら、ラジエターキャップを外し排出を促します。


油脂類を抜いている間に、バッテリーのマイナス端子を外します。

これ、作業する時の基本です。


引き続きボンネットも外します。

二人でできたらベストなんですが、一人しかいないときは、ボンネットの角部にテープなどを貼りキズが付かないように気を付けて、また、ウエスなどを下において慎重に作業します。


まず、ボンネットは左右2個づつ合計4個のナットで取り付けられているので左右各1個を取外します。


残りの2個は緩めて手で回るくらいにしておきます。その時、ウォッシャーのホースも外します。

次はフードステーと反対側のナットを取外し、ブラケットから分離して、あらかじめ用意したウエスなどの上に、そっとボンネットの角を置きます。

そんで、反対側も同様に取外します。この時ボンネットが傾くかもしれないので、ここも慎重に作業します。


ボンネットがブラケットから外れたら、フードステーを外し、一旦ボンネットを下ろします。

後は落とさないようにボンネットをしっかり掴みキズが付かないような場所に置いておきます。ロードスターのボンネットはアルミ製ですので大変軽いです。

ボンネットが外れて見通しがよくなったところで、とりあえず見えている邪魔そうな物を全部外します。

具体的にはラジエータ及びアッパー、ロアのホース、電動ファンの配線。エアクリーナからインテークダクト一式。各ベルト。


パワステポンプ、エアコンなどのホースは外さなくてもいいです。ブラケットごとエンジンから分離して車両側に残しておきます。

後はヒーターホースや細かな配線関係をチャッチャと外します。エンジン左側はこんなもんです。


続いてエンジン右側はオルタネータのB端子&カプラー。

スターターのB端子&カプラー。


インジェクターや点火系の配線やアースを外します。



こんな感じ

燃料ホースは外すと残ったガソリンが噴出して危険ですので、手際よく外して、それぞれに蓋をします。

ロードスターの場合は片側を車両側から、もう片方をエンジン側から外し、それらを外した反対側に繋いでおくといいと思います。


後はブレーキのバキュームホースやスロットルバルブのバキュームホースなどをパッパと外します。

一応エンジン廻りはこんなもんですが、記載漏れがあるかもしれないので、エンジン取外し前にもう一度、点検して下さい。基本はエンジンの廻りに手を入れて1周すればOKです。


次はエンジンとミッションの結合ボルトを外します。ボルトはM12(頭が17ミリ)が8本で1箇所ナットあり。M10(頭が14ミリ)が3本でスタータです。ここも1箇所ナットがあります。

また、いろんな配線、配管ステーと共締めになっているところがあるので、忘れないようにしておきます。


全部外れたら、エンジンを軽く振ってみます。ミッションとの合わせ面がカパカパなったらOKです。

最後にエンジンマウントのナットを外します。これでエンジンは完全にフリーです。
いよいよエンジン取り外しです。付属のエンジンハンガーにクレーンやチェーンブロックなどを引っ掛けて、少しづつエンジンを引き上げていきます。

この時、ミッションにも下からガレージジャッキなどで支えておきます。エンジンが外れた時に下に落ちるからです。


タイヤハウスから覗いてエンジンマウントのスタッドボルトがメンバーから完全に抜けた事を確認します。

エンジンを前に引き出し、ミッションと完全に縁が切れたら、ぶつけないように引き上げてエンジン取外し終了となります。

お疲れ様でした。

 

(c)KNS 2004