ポンコツロードスター、強化クラッチを装着の巻


当ガレージのポンコツロードスターを久しぶりにメンテナンスしました。

医者の不養生とはこのことで、リフトアップして下回りを点検したら、かなりひどいありさまでした。

次回の走行会に向けてキッチリメンテナンスをした後で、ついでに強化クラッチを装着しました。

とくに、エンジンはパワーアップしているわけではないので、ノーマルクラッチでもよかったのですが、少々磨耗してきたのと、とある所からロードスター用の軽量フライホイルと強化クラッチをセットで頂いたので、装着してしまいます。

実は、後で分かったのですが、ノーマルクラッチというのは、普段の使い勝手と耐磨耗性を重視しているため、エンジンを高回転まで回すと若干ですが滑り出すみたいです。なので、強化クラッチに交換するのは非力なロードスターには限られたパワーを確実に伝えるといった意味でも有効なのだそうです。

まず、車両をリフトにかけて、Frタイヤを外します。作業中にタイヤに頭をぶつけてムカツクからです。


ミッションを降ろす時はバッテリーのマイナス端子を外します。

ちなみにロードスタのバッテリーはトランクにあります。


次はセンターコンソールを外してシフトレバーをチャッチャーと外します。

コンソールはプラスのビス5本、レバーブーツはボルト4本、レバー本体はボルト3本で外れます。


リフトアップしたら、まずアンダーカバーを外してしまいます。

別に外さなくても作業はできるのですが、ミッション脱着時にエンジンが前後に振れるので、ない方が都合がいいのです。


そんで、マフラーをFrパイプから外します。

これはネジが錆びていて固いだけ。充分潤滑剤を吹き付けておきましょう。


つづいてプロペラシャフトを外します。Rrデフの取り付け部は念のため、合わせマークをつけておきます。

また、ミッションオイルが出てくるので、交換する人は事前に抜いておくといいです。そうでない人は蓋をしておきましょう。オイルをかぶる羽目になります。


エンジンとミッションの結合ボルトは、適当な所を対角に2本ぐらい残し、この時点でスターターやレリーズシリンダーなども含め、全部外してしまいましょう。

ロードスターはPPF(パワープラントフレーム)という、ごっついハシゴみたいな物でミッションとRrデフを繋いでいるのでこれを外します。


PPFには純正配線が何ヶ所か留めてあるのでそれらを全部外します。

また、PPF自体にミッションの高さを調整する役目があるので、ボルトを緩める前に合わせマークをつけておきます。


後は、残ったボルトを全て外しミッションを取外します。仲間内にはこの位のミッションを人力で降ろしてしまう強者もおりますが、私はミッションジャッキを使います。

ミッションが降りたらクラッチ本体の取り外しです。見えているボルトを外すだけです。
付けるクラッチはこれです。右がノーマル。左が強化軽量品です。スプリングも太くて強そうでしょ?

フライホイルを取り付け、クラッチディスクをカバーで挟むのですが、この時ディスクとパイロットベアリングのセンターを確実に出しておきます。特に、私の経験上マツダの車はかなりシビアにしておかないとミッションを乗せる時にムカツク事になります。

後はそれぞれのボルトを順番に規定トルクで締め付けてミッションを乗せて、オイルを入れて、マフラーつけて、バッテリーつけてハイできあがり!!

エンジンを掛けてみると、あきらかに3000回転から上のレスポンスが変わりました。軽量フライホイルの効果です。

同時に、アイドリングも若干不安定になりました。これも軽量フライホイルの効果です。

これで、次回の走行会はちょっとはレベルアップできることでしょう。(運転手のレベルがタコなのでパーツに頼ります)

このご報告はまた後日…

 

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