ポンコツマイカーHID化

 


とある部品商からHIDキットを入手しました。

HIDとは、High Intensity Discharge の略で、高輝度放電灯という意味。

ま、分かりやすく言えば『ピッカ〜と光る明るいライト』の事ですな。
最近では新車時に純正採用される車両も多く、ナイトドライブには明るいライトの方が安心ですね。

しかし、巷のこの手の商品、海外製で粗悪な物も多く、品物選びには細心の注意を払います。
今回店主がマイカーに取り付けた商品も海外製なのですが、部品商一押し商品でしかも格安だったので物は試しです。
また店主も歳のせいか、最近暗いライトではよく見えなくて、安全を確保できないことから装着を決意。では、取り付けにかかります。


まず、キットの中身を確認。

HID電球2個とバラスト2個。それに取付説明書と配線一式と不備はありません。

粗悪な海外商品では取説が日本語でなかったり、梱包内容に欠品があったりして作業が進まないのですが、コレは大丈夫そうですね。


ノーマルバルブを外します。

店主のマイカーは古い国産車ですので、エンジンルームに余裕があり作業はしやすいです。

コレが最新のクルマになると、エンジンルームに手が入らないこともしばしば・・・


外したバルブとHIDバルブを見比べます。

バルブ長さ、座金の形状も同じ(当然ですが)で問題はなさそうです。

ちなみに今回取り付けるバルブはH4タイプの35W、6000ケルビンで、ノーマルバルブ(55W)より点灯時の消費電力は少なくなり、光の色も太陽光とほぼ同じで違和感のない物だそうです。


Hi / Lo切り替えユニットをボディーに最初から開いている穴を利用して取り付けます。

マイカーとはいえ、取り付け方法にはこだわります。どこで誰に見られても恥ずかしくない配線をします。

また、いいかげんな取り付け方法は、部品の性能を100%発揮できないばかりか、車両火災の原因にもなりかねません。



基本、店主の考えは後付配線は極力隠します。

どうしても見えてしまう場合はあくまでもノーマルチックに配線します。



配線と配線の接合部(カプラー)には耐水グリスを塗っておきます。

取説には『防水仕様』と謳ってありますが念のためです。余計なトラブルを引き起こさないための経験上の知恵です。


続いてバラストを取り付けます。

なかなかちょうどいい場所がなかったのと、万が一トラブルが起きたときのために、整備性のよい場所を選んで取り付けです。

そのために、急遽ありあわせの材料でステーを作りました。

ちょっと不細工ですが、確実な取り付けをするために、頑丈な物を作りました。


基本的な取り付けはコレだけです。

とりあえず、結線して点灯確認します。
向かって左がノーマル、右がHIDです。

黄色っぽくて温か味のあるノーマルバルブと比べ、青白く刺すような光を放つHID。直視すると目が痛いです。
写真では若干ノーマルの方が明るく見えるのですが色合いの問題でしょうね。実際は当然HIDの方が明るくて、昼間の明るい時間でもキッチリ照射範囲が確認できました。


反対側も同じように配線を施し両目が無事HID化しました。

ココまでの所要時間、約3時間。
マイカーゆえ、だいぶ手抜きしたのと、コレがもしお客様のクルマならもうちょっと時間が掛かります。

後はこのHIDキットをしばらくモニターしてみたいと思います。
今後使用に問題なければ、この商品を当ガレージで販売&取り付けしたいと思っております。


(c)KNS 2004